仏教豆知識
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鳥葬

 死んでしまった魂は、どこへ行くのでしょう。死んでしまっては肉体はもうはたらきません

 ヒマラヤ山脈のふもと、山また山のチベットの国では、死んだ人の遺体(いたい)を山の頂きに置きます。
そしてお坊さんがお経を読んでいると、鳥たちがいっせいに集まり、死んだ肉体をついばみます。
そして骨を口にくわえると、空高く飛んで行きます。
死者の魂は、そおして空の上の連れて行ってもらえるのだ、と考えるのです。
鳥たちが参加するその葬式を鳥葬といいます。
いまでも、鳥葬の風習が残る地域が、インドやチベットにあるようです。

 その他にも似ている、死者への礼に風葬(ふうそう)という風習もあります。
死んだ人の体を風の中に置いておくのです。風に吹かれてやがては骨だけになるのを待ちます。
日本の沖縄(おきなわ)にも風葬はありました。

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