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グループ3、明王(みょうおう)

 三番目の仏像のグループが明王です。
明王というのは、大日如来のところで説明した密教のなかで考え出されたグループです。

 密教の最高の如来が大日如来です。
その大日如来のそばにいる如来や菩薩がやさしい顔をしていては、いうことを聞いてくれない人々を救うために恐い姿の分身をつくり出しました。
それが明王です。

 着ているものはだいたい菩薩と同じですが、菩薩が肩にかけている天衣みたいなひらひらしたものは着ていません。
ほとんどのものが、目をむいた、怒った顔をしています。明王の中でも有名なものに不動明王があります。
東京ですと「目黒不動」「高幡不動」などです

 不動明王は、インドや中国ではほとんど信仰の対象となっていませんでしたが、日本では密教を持ち帰った空海がマンダラの象徴として重視したことから、民衆の間に信仰が広まりました。
常に火の中にいることから後背に炎をイメージしたものを背負っています。

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