2015年 初詣の法話

『身を清める方法』

新年あけましておめでとうございます。今日は初詣という事でいつもの月例祭とは違った形でお勤めをさせて頂きました。お正月を迎えますと我々は歳神様という神様をお迎えします。神様をお迎えするにあたって身も心も清めなければなりません。身を清める方法はいくつかありますが 私どもお寺では修正会(しゅしょうえ)という行事を行っております。
これはお元日に行うのですが、我々の心の汚れを払って自分を清らかにして、そして改めて仏様にお参りをするという行事になります。自分たちの身を清めるにはどうしたらいいかと言いますと、先ほど皆さんと一緒にお唱えした般若心経の中にもある、 眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い) の六根(ろっこん)と言われる部分を清めるのですが、その為には懺悔文(さんげもん)というお経をお唱えすれば、身も心も清められます。
今日はここで修正会をさせて頂いたので、今日お参りの皆様は身も心も浄らかになっているはずでございます。

私たちは例えばよその家に訪問する際などに、まず支度を直しますね。
それと同じように仏様の世界でも最初にあるのが懺悔(さんげ)で、これにより自分の身と心を浄めてから色々な物事にとりかかっていきます。ですから皆様も是非、これから事を始めようとか、これから人に会いに行こう。という時にはこの懺悔文をお唱えしてから行動すると非常によろしいかと思います。
この懺悔文をお唱えすると何が変わるかと言いますと、まず皆様の体の中にある垢がすっと流れ出ます。流れ出ると皆さんの目の輝きが出てきます。自分ではなかなか分かりませんが、観音様にはちゃんと伝わっています。ですから我々は観音様に見守られていると同時に、自分から進んで身を浄めるという気持ちを持って、日々暮らしなさい。という事を教えてもらっております。

今年1年が始まりまして年頭から色々な事件等が起きておりますけど、皆様にとってこの1年がいい年になりますように、先ほど観音様にお願いを申し上げました。
またこの1年も皆様が安心して元気でお過ごし出来ますようお祈り申し上げまして、初詣の法要を終わりとさせて頂きます。

今日はどうも大変ありがとうございました。