2014年 10月の法要

『観世音菩薩はどこに?』

妙法蓮華経というのは全部で28あります。その内の25番目が観世音菩薩普門品(かんぜおんぼさつふもんぼん) になります。
この妙法蓮華経というのは、非常に優しくそして劇的に展開しています。そしてとても深い意味があります。ですので全部で5000以上あると言われているお経の中でも妙法蓮華経は王様だと言われております。
妙法蓮華経の文字の中にある「蓮」は花と実が一緒にあるところに非常に意味があります。
仏教の精神は、“あらゆるものと私は一つ”という考えですから、この蓮のように花と実が一緒にある事が重要です。
合掌の心というのも、二つの手のひらが一つになるわけですから、これが仏教の精神とつながります。
だからいい加減に手を合わせるのではなく、ぴったりに手を合わせる事で心と身体が一つになります。
これは手のひらだけではなく、仏像と向かい合った時には仏像と一つになる。人と向かい合った時にはその人と一つになる。観音様と向き合った時には観音様と一つになる。というすべての事に繋げて考える事が大切です。
我々の生きている現在は苦の世界というのが仏教の教えです。ですから全身全霊でお経を唱えて、自分の中にある「三毒」を「三徳」に変えていきましょうと教えてくれています。
そしてそうなれた時には、
自分の心の中に観世音菩薩が現れます。
観世音菩薩は皆様の心の中、それぞれにあるのです。
以上で10月の法要を終わりにさせて頂きます。ありがとうございました。



※以下、当日ご参拝者様に配布した資料になります。

『妙法蓮華経 観世音菩薩普門品 第二十五』=『観音経』
『その時に、無尽意菩薩 即ち座より起って、偏に右の祖(はだぬ)ぎ合掌して仏に向かい、この言を作さく、
“世尊 観世音菩薩は、何んの因縁を以て、観世音と名づくるや?
と。
仏 無人意菩薩につげたまわく、“善男子(ぜんなんし)よ、若(も)し無量百千万億の衆生ありて、
諸々の苦悩を受けんに、この観世音菩薩を聞いて一心に称名せば
“唱ふれば仏も我も無かりけり 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏”(一遍上人 時宗)
“称ふれば観音も我も無かりけり 南無観世音菩薩南無観世音菩薩”

観世音菩薩 即時にその音声を観じて、皆な解脱を得せしむ。』

菩薩 菩提薩多(ぼだいさった) 摩訶薩多(まかさった)
   覚 有情  大 衆生
   利他心のある人間(僧俗男女 誰でも)
苦悩 七難(火・水・風・剣・鬼・囚・賊)
   三毒(貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴)
   二求(男・女)
   四苦八苦(生・老・病・死・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦(ごうんじょうく))